ようきち(@mljoker3)です。
わざわざやりたくないことにお金を使うなんてもったいない!とか思いましたが,おもしろい切り口でお金との付き合い方を書かれている書籍でした。
「やりたいこと」に対しては自分の内側から自然とやる気が湧いてくるような感覚を味わったことがあるだろう。すきま時間があればついやってしまったり,そのために頑張って時間を作ったり。たくさん楽しみを味わいたいから,如何にお金を使わずにその楽しみを得られるか考えたり。
そういったある種の”工夫”を本書では「クリエイティビティー」と呼んでいます。
その点で,クリエイティビティーは「お金に替わる豊かさ」を生み出す源泉と考えることができるのではないか。
例えば私は子供の頃,ヒーローの武器のおもちゃを買ってもらえなかったのですが,新聞紙を丸めてチャンバラをしていましたし(笑)
本質的には武器を使ってバトルごっこをすることが楽しいと考えられるので,それでもよかったのだと思います。本物ではない分,想像することでどんな武器にも思えてお得かもしれません。
豊かに生きることに,過剰なお金は必ずしも必要ではないという点に共感しました。
そこで,「お金はどれくらい必要なのか」と考えたくなります。お金を得るために,多くの人は自分の時間を割いて労働をしています。
ということは,過剰にお金を持っていることは,過剰に自分の時間を割いているとも考えられます。
「お金持ちになりたい」という漠然とした夢の根底には,「嫌なことをせずとも,十分に食べていけるという安心感」が欲しいという思いがあるのではないか。つまり,「お金が欲しい」気持ちの本質は
嫌なことをせずに,落ち着いて,自分らしく,ありのままに生きたい
なのではないかということです。つまり,これを満たすだけのお金が自分にとって適切なのではないかということです。
楽しい・自分のやりたいことには「クリエイティビティー」を,しんどい・やりたくないことには「お金」を割当てることで豊かに生きよう!というのが本書の一番の肝だと思います。
その上で,仕事が自分のやりたいこと・好きなことであれば素晴らしいことだ,とも記しています。
「そんなの理想に過ぎない」という考えもあるかと思いますが,”自分にとって好きなこと”が,”他の人にとって嫌なこと”である場合もあるでしょう。
そして,人は嫌なことにお金を使って楽をしたい,と考えるとすると,自分の好きなことをして人からお金をもらうことができるかもしれません。
そんなことを考えさせてもらった1冊でした。
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