スペイン語~形容詞の使い方~

スペイン語

ようきちです。

スペイン語の形容詞は修飾する名詞の性・数に合わせて語尾が活用する【性数変化】という特徴があります。

語尾の活用の変化は,元々の形容詞の形によっていくつかのパターンに分類されます。

また,形容詞が名詞に対してどのような役割をするかによって「名詞の前後どちらに置くか」が分かれます。なお,位置によって意味の変わる形容詞もあります。

形容詞を適切に使うことで表現力が上がるのでしっかり習得していきたいですね。

形容詞の性数変化

基本的な変化

形容詞は修飾する名詞の性別・数によって語尾が変化します。語尾の変化の仕方は元々の語尾によります。下表に基本的な性数変化をまとめます。

  性別による変化 数による変化
語尾が “o” で終わる
例:nuevo(新しい)
女性名詞の時は語尾の”o”を”a”に変える
nuevo → nueva
複数形の時は語尾に”s”を付ける
nuevo → nuevos
nueva → nuevas
語尾が “o” 以外の母音で終わる
例:optimista(楽観的な)
男性名詞・女性名詞どちらでも同じ形 複数形の時は語尾に”s”を付ける
optimista → optimistas
語尾が子音で終わる
例:fácil(容易な)
男性名詞・女性名詞どちらでも同じ形 複数形の時は語尾に”es”を付ける
fácil → fáciles

特殊な変化

上記のパターンとは異なる変化をする単語も存在します。以下のようなパターンです。

  1. 男性単数名詞の前に付く時に語尾の”o”が抜ける
    例:bueno → buen ・・・ un buen empresario(有能な企業家)
  2. 単数名詞の前に付く時に語尾の”de”が抜ける
    例:grande → gran ・・・ una gran muchacha(立派な少女)

スタバのgrandeはスペイン語なのか!と思って調べたらイタリア語でした。。。

形容詞の配置

形容詞はほとんどの場合名詞の後に置きますが,名詞の前に置く場合もあります。英語とは逆ですね。位置によって意味の変わる形容詞も存在するので注意が必要です。

名詞の後に置く場合

色や形,性質を説明する形容詞がこの場合に当てはまります。用法としては,同じ種類の他のモノと区別するために使われます。

例:
un sombrero negro:黒い帽子(negro)
las alumnas inteligentes:賢い女子生徒たち(inteligente)

名詞の前に置く場合

品質(良し悪し)や,本来の性質・形・色などを表す形容詞が当てはまります。

例:
un buen tabaco:上等な葉巻(bueno)
la mala costumbre:悪い習慣(malo)
la blanca nieve:白い雪(blanco)
las mansas ovejas:おとなしい羊(manso)

位置によって意味が変わる場合

名詞の前後どちらに付くかによって意味が変わる形容詞が存在します。以下が例です。

例1:
un hombre grande:大きな人
un gran hombre:偉大な人
例2:
un hombre pobre:貧しい人
un pobre hombre:哀れな人
例3:
la casa nueva:新築の家
la nueva casa:今度の家

それぞれ前項の内容を参考にすると,

  • 名詞の後に付く → 他のモノと区別
  • 名詞の前に付く → 本来の性質を表現

といった感覚のようです。

まとめ

本記事では形容詞の活用,名詞との位置関係による特徴や意味についてまとめました。活用形はあまり複雑ではなく,修飾する名詞に対して【性数一致】させる,というスペイン語の基本なのでしっかり押さえたいですね。

ここまでお読みいただきありがとうございました。他の記事もご覧いただけると幸いです。
¡Adiós!

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