先日,Money Forward ME で【保険の見直し診断】というサービスが話題になっていました。
このサービスの要点は次のつだと思います。
- 家計簿アプリシェアNo.1(*1)のMoney Forward MEがユーザーの固定費見直しアドバイスのサービスを提供 (*1) MMD研究所
- 必要以上の保険に加入している場合は削減をすすめてくる
- 生活防衛資金をいくら用意しておくか判断する情報を提供してくれる
固定費見直しアドバイス
ユーザーの収入や支出などの情報を保有するMoney Forward ME (マネフォ)ですが,ユーザーの主要な目的は【収支改善】だと思います。そのためには,”収入の向上”か”支出の削減”が必要になります。
”収入の向上”を万人にすすめることは難しいですが,”支出の削減”とりわけ”固定費の削減”は比較的に提供しやすいサービスなのでしょう。
ユーザーのデータを把握しているマネフォがこのようなサービスを開始したということは,支出の中で保険料の占める割合が高いと考えられたからなのでしょうか。
保険料の削減
実際に私も診断をしたところ,必要な保険料は0円(必要ない)という結果となりました。(そもそも民間保険には加入していないのですが)
ユーザーに対して【民間保険が必要ない】と提示するのはなかなか挑戦的なサービスだなあと感じたのですが,ライフネット生命などと共同で提供しているサービスとのことで少し驚きました。
保険会社のプラン診断ツールなどでは
”イベントが起こった時にいくら保険金を受け取りたいか”
から始まるイメージですが,マネフォのこのサービスは
”イベントが起こった時に必要なお金と現在資産の差分を埋めるために必要な保険金はいくらか”
という発想のように感じ,素晴らしいサービスだと思いました。
生活防衛資金の考え方
マネフォの【保険の見直し診断】では,民間保険でカバーするべきは”頻度が少なく,損失が大きい”損害としています。
このサービスを利用してみて,”頻度が高く,損失が大きい”損害に対処する社会保障の部分が気になりました。
いわゆる会社員であれば,病気やケガで入院した際には,傷病手当金や健康保険・医療費控除など,利用できる社会保障も充実しています。
そのため入院して働けなくなった場合でも,社会保障を利用し,それでも足りない部分を【生活防衛資金】としてプールしておこうと思いました。
このサービスを見て感じたことは,漠然と不安になって民間保険に加入するのではなく,どの損害に対して保険をかけるのか考えることが必要だということです。
さらには自分の資産状況と照らし合わせて,損害に保険で対応するのか,資産で対応するのか,考えることが重要だと改めて感じました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも皆様のお役に立てていれば幸いです。
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