ようきちです。
英語ではどちらもbe動詞にあたる「ser動詞」と「estar動詞」ですが,使われ方は異なります。ひとことで言うと,
【ser】は恒常的・本質的に変化しない性質や状態
【estar】は一時的で,その時点での性質や状態
を表現する際に用いられます。この違いを押さえてしっかりと使い分けたいですね。
ちなみに,新スペイン語技能検定(西検)では6級レベルの内容だと思われます。
ser動詞
基本的な文の形は以下です。
(主語 +) ser動詞 + 名詞や形容詞
ser動詞の基本的な使い方は,以下の4つが挙げられます。
- 名詞:主語の名前や属性などを表す
- 形容詞:主語の性質を表す
- 副詞:主語が行われる場所や時を表す
- de + 名詞:主語の出身地や産地
詳しくはこちらを参照いただければと思います。
estar動詞
基本的な文の形は以下です。
(主語 +) estar動詞 + en + 場所 (主語 +) estar動詞 + 形容詞
estar動詞の基本的な使い方は,以下の3つが挙げられます。
- en + 名詞:主語の所在を表す
- 形容詞:主語の状態を表す
- 副詞:主語の状態を表す
詳しくはこちらを参照いただければと思います。
ser動詞とestar動詞の比較
冒頭にも示したように,
【ser】は恒常的・本質的に変化しない性質や状態
【estar】は一時的で,その時点での性質や状態
を表現します。以下にそれぞれの使用方法ごとの比較をまとめました。
ser | estar | |
---|---|---|
+名詞 | 「主語 = 名詞」の意味 Él es un ingeniero. 彼はエンジニアです。 | ー |
+副詞 | ー | 一時的な状態を表す Yo estoy bien/mal. 私は元気/調子が悪いです。 |
+場所を表す副詞 | 行われている場所を表す El seminario está aquí. セミナはここです。 (ここで行われる) | 特定の人やモノの居場所を表す Ellas están en el restaurante. 彼女たちはレストランにいます。 |
+形容詞 | 本質的な性質を表す Juan es nervioso. ファンは神経質です。 Marta es alegre. マルタは陽気です。 | 一時的な状態を表す Juan está nervioso. ファンはいらいらしている。 Marta está alegre. マルタははしゃいでいる。 |
特に,同じ形容詞でもserとestarのどちらと一緒に使われるかで意味が変わるものがあることには注意が必要ですね。
まとめ
本記事では,スペイン語の「ser動詞」と「estar動詞」の比較についてまとめました。
要点は以下です。
- どちらも英語のbe動詞にあたる動詞
- ser動詞は恒常的・本質的に変化しない性質や状態を表す
- estar動詞は一時的で,その時点での性質や状態を表す
- どちらと一緒に使われるかによって,意味の異なる形容詞が存在する
ここまでお読みいただきありがとうございました。他の記事もご覧いただけると幸いです。
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