ようきちです。
本記事では,「人称代名詞を目的格」で使用する用法についてまとめます。
目的語には【直接目的語】と【間接目的語】があります。日本語で考えると
- 直接目的語:~を・・・する
- 間接目的語:~に・・・する
という違いです。
直接目的語として用いられる人称代名詞の形を【直接目的格】, 間接目的語として用いられる人称代名詞の形を【間接目的格】といいます。 人が目的語になる文は私たちも日常的に使うように,頻出する表現ですので用法をしっかり押さえておきたいですね。
直接目的語と間接目的語
目的語を含む文にはいくつかの型があります。以下の3つが挙げられます。
- Aを・・・する
- Bに・・・する
- BにAを・・・する
Aを直接目的語,Bを間接目的語と呼びます。
こちらの記事でもまとめていますので,よろしければご覧ください。
”A”の役割をする人称代名詞の形を【直接目的格】, ”B”の役割をする人称代名詞の形を【間接目的格】といいます。
直接目的格の人称代名詞
直接目的格のの人称代名詞は以下のような形です。
| 私を | yo | me |
| 君を | tú | te |
| あなたを/彼を/それを(男性) | usted/él/ese | lo (le)* |
| あなたを/彼女を/それを(女性) | usted/ella/esa | la |
| 私たちを | nosotros | nos |
| 君たちを | vosotros | os |
| あなた方を/彼らを/それらを(男性) | ustedes/ellos/esos | los (les)* |
| あなた方を/彼女らを/それらを(女性) | ustedes/ellas/esas | las |
| そのことを(中性)※単複同形 | eso | lo |
*男性名詞を表す場合のlo,losは人に対して用いられる場合はle,lesになる場合があります。
活用した動詞の直前に置く
直接目的格人称代名詞は,直接目的語が人でもモノでも使われます。活用した動詞の直前に置かれます。
直接目的格人称代名詞 + 動詞
例:
・Comero una pastel. –> La comero.
私はケーキを食べる。–> 私はそれを食べる。
・Compro un helado. –> Lo compro.
私はアイスクリームを買う。 –> 私はそれを買う。
・ ¿Me entiendes? – No, no te entiendo.
私のことを理解できる? – いいえ,君のことが理解できない。
・Él va a ser el presidente. – No lo creo.
彼は大統領になるよ。 – そうは思わないね。
動詞の原形の語末に置く
動詞の原形の語末に置くこともできます。
例:
・La tengo que eaperar en el aeropuerto. –> Tengo que esperarla en el aeropuerto.
私は空港で彼女を待たなければなりません。
上の例では,”~しなければならない”を表す”tener que + 動詞の原形”で考えています。【tenerの用法】についてはこちらの記事でまとめていますので,よろしければご覧ください。
動詞の原形”esperar”の語末に”la”を付けた”esperarla”を使用していることが分かるかと思います。
間接目的格の人称代名詞
間接目的格のの人称代名詞は以下のような形です。
| 私に | yo | me |
| 君に | tú | te |
| あなたに/彼に/彼女に/それに | usted/él/ese | le (se)* |
| 私たちに | nosotros | nos |
| 君たちに | vosotros | os |
| あなた方に/彼らに/彼女らに/それらに | ustedes/ellos/esos | les (se)* |
*3人称の直接目的格と3人称の間接目的格が同時に使われる場合,間接目的格はle,lesが用いられます。
活用した動詞の直前に置く
間接目的格人称代名詞は,直接目的語が人でもモノでも使われます。活用した動詞の直前に置かれます。
間接目的格人称代名詞 + 動詞
例:
・La profesora Tanaka nos ensña español.
Tanaka先生は私たちにスペイン語を教えます。
・Mi hermano no me deja su coche.
私の兄は私に自動車を貸してくれない。
動詞の原形の語末に置く
動詞の原形の語末に置くこともできます。
・Le quiero enseñar japonés. –> Quiero enseñarle japonés.
私はあなたに日本語を教えたいです。
上の例では,”~したい”を表す”querer + 動詞の原形”で考えています。【quererの用法】についてはこちらの記事でまとめていますので,よろしければご覧ください。
動詞の原形”enseñar”の語末に”le”を付けた”enseñarle”を使用していることが分かるかと思います。
間接目的語と間接格人称代名詞の重複
間接格人称代名詞は,目的語と代替するだけでなく,間接目的語のある文で重複して用いられることがあります。
例:
●意味が明確でない
¿Le traigo a usted un café?
コーヒーをお持ちしましょうか?
●意味を強調する
Él me trae a mí unas flores.
彼は私に花を持ってきてくれる。
直接目的格と間接目的格を同時に使用する場合
間接目的格 + 直接目的格 の順
直接目的語と間接目的語の両方に人称代名詞の目的格を使用する場合があります。
その場合,
間接目的格 + 直接目的格:~に・・・を
の順で用います。
例:
¿Me dejas tu diccionario? – Sí, te lo dejo.
私に君の辞書を貸してくれますか? – はい,君にそれを貸してあげます。
Se la regalo.
私は彼にそれを贈ります。
*間接目的格と直接目的格がどちらも3人称なの,間接目的格は”se”を用います。
動詞の原形の語末にも置くことができる
直接目的格,間接目的格がそれぞれそうであったように,両方を同時に使用する場合も動詞の原形の語末に置くことができます。
例:
Taro quiere proponer el proyecto a nosotros.
タロウはそのプロジェクトを提案したがっている。
–> Taro nos lo quiere proponer. : *「間接目的格+直接目的格」の順
–> Taro quiere proponérnoslo. : * 動詞の原形の語末に目的格がつく形
まとめ
本記事では,人称代名詞の直接目的格・間接目的格についてまとめました。
簡単にまとめると押さえておきたいのは以下の3点です。
- 目的格は活用した動詞の直前に置く
- 目的格は動詞の原形の語末に付くこともある
- 間接目的語が存在する場合に,意味を明確にする・強調する役割として間接目的格が使われる場合がある
人が目的語になる文は私たちも日常的に使うように,頻出する表現ですので用法をしっかり押さえておきたいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。他の記事もご覧いただけると幸いです。
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