ようきちです。
本記事では,【持つ】や【~しなければならない】という表現に使われる【tener】という動詞の用法についてまとめます。英語の”have”に似ていて,様々な用法がある単語ですので要点を押さえておきたいですね。
【~を持つ/持っている】
tenerの単語としての意味は【~を持つ/持っている】です。目的語には人・モノをとります。
主語も人・モノどちらでも使うことができます。
下記の用法です。
tener + A : Aを持つ/持っている
例:
Anne tiene el pelo rojo.
アンは髪が赤いです。(アンは赤い髪を持っています。)
La casa tiene cuatro habitasiones.
その家には部屋が4つあります。(その部屋は4つの部屋を持っています。)
Tengo una agenda muy apretada esta tarde.
今日の午後はスケジュールが詰まっています。(私は今日の午後にたくさんスケジュールを持っています。)
”~がある”という表現は【hay】でも可能ですね。例えば
Hay quatro habitasiones en la casa.
4つの部屋がその家にあります。
と表現でき,【tener】を使う場合と比較して主語が入れ替わっています。
【hay】の用法についてはこちらにまとめていますので,よろしければご覧ください。
”年齢”の表現
tenerは年齢の表現にも使われます。下記の用法です。
tener + 数 + año :~歳です
例:
¿Cúantos años tiene tu hermano? – Tiene veintitrés años.
あなたの弟は何歳ですか? – 23歳です。
【~しなければならない】
tenerは【~しなければならない】という義務の表現にも使われます。下記の用法です。
tener + que + 動詞の原形 :~しなければならない
例:
Tengo que ir al banco.
私は銀行に行かなければならない。
【~する必要はない】
tenerは否定文で【~する必要はない】という表現にも使われます。下記の用法です。
no + tener + que + 動詞の原形 :~する必要はない
例:
No engo que ir a la escuela.
私は学校に行かなくてもよい。(私は学校に行く必要はない)
【~したい】
tenerは【~したい】という願望や意欲の表現にも使われます。下記の用法です。
tener + ganas + de + 動詞の原形 :~したい
例:
Tengo ganas de llorar.
私は泣きたい。
No tengo ganas de ir a la escuela.
私は学校に行きたくない。
”~したい”という表現は,”guerer + 動詞の原形”という形もあります。tenerを用いる表現のほうが,より気分的に”~したい”というニュアンスが強いです。
【querer】の用法についてはこちらの記事でまとめていますので,よろしければご覧ください。
まとめ
本記事では,スペイン語の【tener】という様々な用法がある動詞についてまとめました。
基本的な意味は【~を持つ】ですが,【年齢】や【~しなければならない】,【~したい】といった表現に使われます。覚えるのが難しい…という点がある反面,覚えれば便利に使えますので習得したいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。他の記事もご覧いただけると幸いです。
¡Adiós!
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